星屋フィリピン日記

フィリピンのプラスチック工場のこと、キンドル本のこと、美味しい食べ物のこと、あとはLinuxとか

退職者ビザ (SRRV)の取得

いままではPEZA企業に勤めているので、PEZA VISAをとっていたのですが、これが毎年更新なので面倒くさい。。特に、期限が1月末だったので、クリスマス前後はフィリピンの政府機関はほぼ休眠状態でお正月だけは日本に帰りたいということもあり、タイミングとしては非常に悪い状態でした。

だいたい回りの皆さまもPEZAのリニューアルのプロセスには二か月ぐらいかかっているようで。。

 

ま、そんな感じで、35歳以上からとれる退職者ビザ、をとってみました。名前がSpecial Resident Retiree's Visa (SRRV) というものなので、退職した人向け?という感じですが、一般の人がとれる永住ビザですね。

 

スマイルとクラシックの二つがあって、前者は20,000US$、後者は50,000US$を指定銀行(DBP)に振り込まなければいけないのですが、クラシックの50,000US$は、コンドミの購入費用にあてることができるので、クラシックを選びました。

詳しい規定は下記をご覧ください。

 

pra.gov.ph

で、まあ、通常は、仲介業者さんに頼むことになるんでしょうけど、今回は僕らだけ(妻も扶養家族として、大きな追加金なしで申請可能です)でやってみました。必要な書類は以下の通りです。

 

 

* Original of the valid Passport with valid/updated tourist visa in the Philippines (Tourist Visa sponsored by Travel Agency/Tour Operator is NOT allowed);

*  Accomplished PRA Application Form;

*  Original of the Medical Clearance;

*  Original of the Police Clearance from country of origin;

*  NBI Clearance (if applicant has stayed in the Philippines for more than 30 days from last date of entry prior to application of SRRV);

*  Photos (12 pieces of 2"x2");

*  Proof of Relationship for joining dependents.

 

Original of the Mecial Clearance は、ローカルの病院発行の健康診断表ですが、PRAが指定してくれる病院があるので、そこで受けるのが楽だと思います。ただ場所はPRAに近くなく、マニラ海岸方面(海岸沿いまでは行きませんが、マカティから西側)になります。

 

面倒なのが、Original of the Police Clearance from country of origin と NBI Clearanceですね。

 

まず、NBI Clearanceですが、おそらく、PRAビザ申請までにいろいろと書類も必要ですし、申請から二か月ぐらいはかかるので、観光ビザの延長の延長などで、30日以上滞在している人がほとんどだと思います。

 

NBIに、パスポート(コピーもいくつか持っていきましょう)をもって、申請しにいきます。場所は、日本大使館などが集まっている付近のRoxas Bouleverd 通りから、西方面に伸びるUnited Nations Avenue通り沿いのメインオフィスになります。外国人の場合、地方支店ではおそらく無理です。

 

そこで、必要な項目を、受付の人経由でパソコンに入力してもらって、二階の外国人専用の受付にいって、いろいろとたらいまわしにされ、とりあえず完了という感じです。実際の発行は10日後ぐらいになりますので、再度訪問する必要があります(ちなみに、再度訪問のとき、妻の分も私は委任状なしでもらえましたが、一目で外国人だからかもしれません。ドライバーなどに頼むときは、委任状は必須か、できれば本人が行った方がいいかもしれません)。

 

さて、Original of the Police Clearance from country of originです。

 

これは、日本国で犯罪していないことを証明するものになります。日本内でとることもできるようで、それについては、そちらを参考にしてください。

 

大まかな流れは、

 

在フィリピン 日本大使館にいって、警察証明書を申請(できれば朝一で)

PNPで指紋をとる

再度、日本大使館に指紋の書類を提出

二か月後ぐらいに日本大使館経由で発行(無開封の封筒)

外務省にもっていて、英訳の証明(Authorize)を申請

晴れてレッドリボン付きの英訳版を入手

 

なかなか、大変ですよ。。ざっくり、2.5か月間ぐらいですかね。。

ちなみに、こちらの書類は、PRAビザ申請後に出すことが可能です(その方がベターです)。その場合は、事前に一筆、後で出します、というのをPRAに提出します(テンプレートもPRAからもらえます)。

 

警察証明書ですが、まず日本大使館で警察証明書を申請した後に、指紋も届ける必要があります。ただ、この指紋の届け出は、その場でできず、EDSAのSantolan近くにある、でっかいPNPの本拠地で指紋をとる必要があります。グーグルマップの場合は、PNP Camp Crameと入れるといいと思います。僕らは、最初は全然違うところをグーグル先生に連れていかれました。。

 

PNPでは、大使館でもらった申請書をだして、手数料を払った後、全身(気分的に)の指紋をとられて、指紋の証明書をもらいます。その後、再び日本大使館ですね。

 

日本大使館から、日本の警察署に問い合わせをするので、2か月ぐらいはかかると思いますが、書類が届いたら、日本大使館から連絡が来るので、封筒をもらいます。

そこには、届け出の機関しか開けちゃだめ、と書いているので、とりあえず自分で開けるのはよしましょう。

 

次に、このままでは、日本語なので、外務省にいって、Authorizeをしてもらいます。他の書類でもそうですが、Authorizeしてもらうと、レッドリボンがつけられるので、レッドリボン付きの書類と呼ばれたりするみたいです。

 

外務省は、本庁ではなく、

 

DFA Passport Appointment System

 

と呼ばれる、海外方面のS&R(会員制スーパー)横の事務所に行きます。

 

ローカルの人がパスポートをとるのもこちらなので、結構人が多いです。ちなみに、ここは、本人しか入れず、付き添いの人は外で待つ必要があります(コネとかあれば別でしょうが。。)。とりあえず、Authorizeしたい!!といって、申請書類をもらって、みんなが並んでるところで並びましょう。

 

カウンターで、封筒を見せて、これをAuthorizeしたいと伝えるのですが、このとき僕らは、受付の人が Can I open it ? と 普通に聞いてくれので、 YES といって開けてもらいそのまま申請できましたが、人によっては、最終提出先であるPRAに開封してもらってから来い、といわれるケースもあるようです。。でも、PRAで開けたかどうかなんてわからないし(少なくともPRAから一筆もらった方がいいでしょうね)、それだったら、自分で開けておいても良さそうな気がしますが。。なにせよ、まずは直接無開封のでもっていくのがいいと思います。

で、この後2日後ぐらいにようやくレッドリボン付きの警察証明書が取れます。

 

いやー、これが一番ハードル高かったですね。

 

今回は我々だけでやったので、なかなか大変というのもあるでしょうが、業者に頼んでも、かかる時間はある程度同じだと思うので(コネはわかりませんが)、それなりに、時間は覚悟しておいた方がいいと思います。

 

ちなみに、PRAビザ申請後、一か月ぐらいでビザ自体は入手できました。

実際には、申請前に、旅行ビザの延長を何度かしたこともあり、先ほどの警察証明書も含めれば、ざっくりトータルで5か月ぐらいですかね。

 

あ、ちなみに、PEZAビザからダウングレードする場合は、なんでPEZAビザじゃなくてPRAビザにするのかなどの一筆も必要になります(僕は単純にフィリピンが好きで仕事に関係なく長くいたいので、みたいに書きました)。これは、PRAが必要な場合は、教えてくれると思います。

 

以上です。。少しでも参考になれば、幸いです。