星屋フィリピン日記

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退職者ビザのデポジットをコンドミニアムの購入にあてる その1 注意点

以前の記事で、退職者ビザ、Special Resident Retiree's Visa (SRRV)のクラシックをとった話を上げましたが、このクラシックは、デポジット(保証金のようなもの)として50,000US$が必要になります。このデポジットですが、コンドミニアムの購入の一部やゴルフ会員権、家などの長期リース(20年以上)に充当することができます。

 

今回、コンドミニアムの購入の一部として、それを利用したので、参考までに記載します。

 

まず最初に、日本に在住していて、コンドミニアムの投資のついでに退職者ビザも取っちゃえ、という方もいると思うので、前提としてのいくつかの注意点を書きます。

  1. デポジットのコンドミニアムの購入への変換(Conversion of Deposits)は、あくまでもビザをとってからの話です。ビザの取得も含めてそれなりに時間がかかります。なお、私の場合、ビザ取得に5か月、コンドミニアムの購入の変換に同じく5か月、ほどかかりました。
  2. 現金一括払いでない場合、おそらく二つの選択肢があると思います。ひとつは、ローカルの銀行からお金を借りることですね。ウェブとかをみるとHSBCが一般的なのでしょうか。。私もHSBCの口座は持っていますが、ホームローンを組んだことはなく、詳しくはないですが、ざっくりコンドミの総額の6割までが最大で、年利が6~7%あたりかと思います。もうひとつの方法が、ディベロッパー独自の分割払いを利用することですね。例えば、Filinvestの場合は、35回払いまでは無利子です。20%を前金で払えば住み始めることができるので、まずは20%は自身で現金で払い、残りの80%を3年弱の分割払い、というのは有りうるケースかと思います。さて、前置きが長くなりましたが、デポジットの変換についてのもろもろの書類手続きが終わると、フィリピン退職者局(PRA)が、デベロッパー宛てに小切手を出してくれます。ただ、この小切手の金額で完済することが条件となります。つまり残金はそれまでに自身の裁量で払っておく必要があります。逆に言えば、まずはPRAからの小切手で一部をはらい、先ほどのデベロッパー独自の分割払いで残金を払う、ということはできません(銀行ローンの場合は、銀行から借りたお金で最初にポンと払えるので、おそらく問題ないかと思いますが、購入予定のコンドミニアムを担保にするケースが多いでしょうから、書類上、いろいろ大変かもしれません。これは、私も全くの無知です)。
  3. フィリピンには完成前物件(Pre Sales あるいは Pre Build)というのがあります。これは、まだ建築を始めてもないし、いつ出来上がるかコミットはできないけど、その分安くするよ、というもので、完成後の価格の三割安ぐらいで買えるようです。ただ、いわゆる自転車操業なので、買う人が少ないと予定通り進まないですし、というか、そもそもフィリピンは普通にいっても予定のスケジュール*1.5倍がざらなので、3~5年は待つ必要があるかと思います(まあ、自分で住まなければその前に売れるのかもしれませんけど、私は投資とかはよくわからないので、控えます)。で、この完成前物件にも、退職者ビザのデポジットは使えます。ただし、PRAが認定した物件だけで、PRAに行けば、そのリストをもらえます。2016年春の時点で、20件ぐらいが記載されていたかと思います。気に入った場所と金額であれば、そこから選ぶのもありかもしれません。
  4. 最後の注意点としては、信頼できるデベロッパーを選びましょうということですね。完成後物件であれば、先ほどの認定物件うんぬんに限らず、基本的にはデポジットを利用可能ですが、後で述べますが、用意する書類で結構もめると思います。以前にPRAのパーティーに行った際に、三つのデベロッパーが紹介されていました。SM Land , Megaworld , そしてFilinvestです。確かに大手ですね。とはいえ、そんなFilinvestのコンドミニアムでも結構大変でしたが。。

 

さて、以上が前提としての注意点です。次の2では、実際に必要な書類について説明したいと思います。